凸凹デコボコフレンズ WEST中サッカー部

フツーの中学の凸凹な面々の部活サッカーを追ってます。

NO.9 ビッグReo

f:id:nagateafoot:20211111003845j:plain

It's Reo TIME!


はじめは、華奢な者が多い凸凹フレンズにあって、たった一人、サイズがあったのでビッグReoと名付けた。一つ上の黄金世代に混ざってしびれる公式戦を経験したのは、ほぼほぼReoだけだった。新チームが始動し、そのReoにかかる期待は、何倍にも増した。それに応えようとReoは必死でチームを支えていた。DFとして。(覚えてる?)しかし、その頃は、強くも弱くもないチームだった。

 

しかし、ある日を境にトップとしてチームを引っ張ることになる。すると単純に「Reoだけで行ける」という攻めの形ができてしまった。本当にでっかいやつだ。しかし、同時にやっかいなやつだ。たぶん、本人はその攻め方を好んでいない。テクニックとコンビネーションを駆使して、チームとして点を奪うサッカーが好きなのだろう。(サッカーはアートだ、と私も常々思っているが。)

このReoのこだわりのおかげか、他の者は高い位置でパスを受ける機会が増えた。どんどん攻撃の形が増えていった。チームをつなぐ「見えない線」が増えたのだ。今になって、よかったと思えてくる。もし、あのままReoが、ゴリゴリと一人でいく形に満足していたら?今頃はもう完全にReo頼みのチームになっていただろう。

 

ただ、来たるべき入替戦は、元祖ビッグReoへの期待が大きい。パスワークで崩しきる形はそうそう出せない。一人で運んでドカン、という破壊力を大いに見せつけてほしい。このReoの単純な推進力は、野球で言うと、160kmの速球だ。これがあるから変化球(パスワーク)が生きる。

ここ最近の高校生とのTRMでは、試合序盤からWEST中に流れを持ってくる力強いドリブルが目立つ。少し相手に当たっても失わない図太さが宿っている。後はスイングするだけ。7割ぐらいの力でもイケると思う。だって君はビッグReoなんだから。

早朝や部活がない夕方、暗いときに一人でボールを蹴るReoを何度見ただろう。最後の試合できっと、その積み重ねが、君の足を動かすと思う。