鹿児島、宮崎4強独占
九州大会を今日も見にいった。このレベルの戦いを肌で感じておきたいと思って。
まあ、ちょうど自分の夏休みをとっていたこともあり。
でも、昨日の結果を見てゾッとしたし、今日の試合も見てまたゾッとした。
だって、よその県の代表に9点、7点、5点とか取ったチームがあり、今日はそのチームが複数得点で敗れ去っていった。3点とか5点とか取られて。
勝ち残ったのは、鹿児島、宮崎勢ばかり。全中の常連であるこの2県の私立中学はエグイ。
体つき、スピード、あたりの強さ、速さ、キックの距離、、、どれもそこらへんの中学ではなかなかお目にかかれない。いるとしても2人か3人。こんな高校生のような連中に勝つのはー。またクラっとした。
それでも、またそこへチャレンジしていく西中であってほしい。
やっぱりスキルとパスワークが欠かせないのかな。同じサッカーをやり合うほどメンツがそろうことはあり得ない。ボールを握ったら、魔法をかけるようなサッカーでいくしかないだろう。もちろん、ハードワークできないといけないが。ナオやハルちゃんなんかのプレーは、チームに勢いをもたらしていたぞ。
怖いもの見たさで見てみて、本当に怖くなったが、サッカーは急に、目の前に、目標としていたものが近づくことを、私は知っている。
県トレ、九トレ、ナショトレも突然目の前に来ていた。
県中ベスト4も、県の1部もそうだった。
今回の県中総体優勝はまさにそうだった。
あきらめなければ、必ず、その目標は目の前に、ある日突然、近づいてる。
また、今日から、サッカーしていこう。
未知なる戦い
西中サッカー部 初の全中行きを懸けた九州大会。
健闘しましたが、1対4で敗戦。
過去全中準優勝2回の強豪 鹿児島育英館中学の力強いサッカーの前に、全中への道を阻まれました。
ですが、1点をCKで失った数分後、10番ウッチーから右へ展開し、アタッカーナオがペナ角あたりに侵入した直後、迷わず右足を振りぬき豪快な同点ゴール。その後流れを引き戻し、前半を1-1で終える戦いぶり。
唯一悔やまれるのは後半すぐの2失点目。後半から強さを増した向かい風が災いし、これまで西中を支えてきたCBとGKの連携が乱れてのものだった。
結果的にCKから3失点したが、流れの中からの失点はしなかったのだから大したもの。(ただ相手のセットプレーはそりゃまあ見事。)
それだけに、2失点目が痛かった。
だ~が彼らには拍手しかない。
大勢の地元サッカーファンが集っていた。わがまちの代表が県1位として、九州大会に挑んでくれた。堂々の試合を見せた。酷暑の中、最後まで走り切った。爽やかな完敗だ。
相手がどんなレベルか!?肌感覚でわかんないのだから、ここを初挑戦で越えるのはちょっと難しかった。それくらい相手は強度があった。今回は歴史を創った。これから歴史を積み上げよう。そして、いつの日かまた、チャレンジしよう。
現役西中のサッカー部諸君。おつかれっした。最高の喜びと悔しさをありがとう。サッカー人生はまだこれから。次の目標に向かって、ファイトです。
西中から全国へ
凸凹フレンズの守護神、Youこと松本ゆうせい君が、国見高校の正GKとして全国の舞台に立ちました。しかも無失点で勝利に貢献。
今となっては笑い話だが、凸凹フレンズはゆうせい君に怒られっぱなしだった。
いらんて!
決めろて。
とられたらなんもならんて。
かんたん!
意識の高いゆうせいに刺激を受けてみんな成長していった。ゆうせい、うるせえーと言い返すようにもなったらしい。
全国とかプロとか上を目指す選手はやっぱりよく声を出す。ここではそれでも勝てるが、もっと上にはそうはいかんぞ!と常に上を意識しているからだろう。勝ってても、ゆうせい君の声はやまなかった。
ライブ配信でも聞こえるぐらい、俺たちの知ってるゆうせい君で頑張ってほしい。
Youの頑張りが、全国を身近に感じさせてくれそうです。
凸凹フレンズも後輩たちも、彼にどやされんように頑張ろう。
県リーグという土俵
エピソード3 県リーグ
辰たちの代が県中準決勝で相まみえた相手が国見だった。当時の国見は1部の下位に沈んでいた。しかも次年度は部員不足で地域リーグへ降格することも決まっていた。
同じ1部所属の海星を破って勝ち上がった西中に勢いはあると思っていた。
ところが、である。せっかく舞台は芝のピッチとなったものの、西中は疲労困憊。
かたや国見はたんたんとしていた。それもそのはず。県リーグは1試合40ハーフの80分。実に夏の中総体よりトータル20分も長い真剣勝負を、日常的にこなしていた。試合体力の差は歴然だった。
そもそもカテゴリーが2段階も違う相手が南山であり、海星であり、国見だった。練習試合すら全くしたことがない1部軍団。飄々とボールを回す国見になすすべなく負けた時、県リーグの重要性を痛感したものだった。
そして、時は経ち。我が西中も県リーグ2部に昇格して6年目かな?ご存知の通り凸凹フレンズの代は1部の入替戦に進んだこともある。そして昨年度は現中3が新チームになりたての頃、自力で残留を果たしていた。ここが、大きかったんだ。同じ土俵に立っていることで、肌感覚で相手をつかんでいるのが今の西中だ。
今大会の初戦の2回戦。なかなか点が入らずハーフタイムを迎えた。相手陣営の保護者の会話が聞こえた。
なかなか点が入らんで相手は焦るかもね。こんな所でまけられんやろうし。
そうなんだ。不思議と県リーグ勢をリスペクトしすぎるんだ。そして攻め急いでくる。準決勝の相手も同じだった。名前勝ちをした余力が今回の西中にはあった。本人たちにそんな偉ぶった感はないのもいい!
果たして決勝は名門復活を期する国見。あの9年前の降格以来もがいていたが、県リーグ2部に上がって2年目。目下首位で1部昇格に手をかけている。伸び盛りの好チームだった。西中はリーグ2部前期では、0-2の負けを喫していた。が、それでも、普段やってる相手の1つだ。1部の南山に勝った西中が恐れることは何もない。かくして、実力を十分に出し切った西中は勝利。しかも無失点での優勝。じつにしたたかで、じつにタフなチームに見えた。
祝福の握手を交わした保護者の一人が私に言った。
先輩たちのおかげです。
いや、本当にそうなんです。この県リーグの舞台が西中を真の強豪に押し上げたんです。先輩たちが積み上げた歴史は大きいと思っています。
南山という壁
エピソード2は王者南山の壁。
長崎の中体連サッカーの王者として、君臨し続けている私立校。
冬の新人戦を獲り、夏も優勝するもの、と私でも思っていた。
県大会は、南山にとってほとんどの場合、通過点?(以下のURL参照)
https://www.youtube.com/watch?v=1R3Hyh-dKfQ
2代上の世代である凸凹フレンズも新人戦で完敗。
その上も、そのまた上も、南山には適わなかった。県中において西中の天敵が南山であった。(宅島杯の天敵はなぜかレインボー)
今大会の前、Sコーチも「また、南山の山に入りました~」と苦笑いしていた。
1週間くらい前まで、この壁は、あまりにも大きい壁としてそびえ立っていた。
残念なことに、この南山戦だけ見ていない私。どうやってあの壁を打ち破ったのか?
スコア2-0(誰かにじっくり語ってほしい。)
とにもかくにも、この壁を抜けた勢いと自信はすさまじく、準決、決勝はなぜか負けないんじゃないかという大きなうねりを感じた。
南山中はもちろん全中を目指していた。2021,2022と全中出場しているし。
西中は約1週間後、未経験の目標である全中を目指して九州大会を戦う。幸いにも場所は同じ島原。(選手は他の場所に行きたかったかもね)浮足立つ必要はない。
最高の舞台で、地に足をつけて、奢りもせず恐れもせず、壁を壁とも思わぬハツラツプレーを見せてほしい。
ドラマはあるんやけど。
長崎新聞をめくって、おいおい、と。
もっとビッグニュースだろ、という気持ちに。たしかに隣の有中バレー部も見事なんだがなぁ。うちのサッカー部のドラマを知らんのやろうね。
ここに私が個人的に感じたドラマを記しておきたい。
エピソード1 たっちゃん
初戦の相浦戦、あれSコーチおらんやん、と指示を出す辰の姿を見て思った。後で今大会の監督は辰だと聞いた。最終日、久しぶりに辰の母、かつての応援団長ヒロエさんに会った。
俺たちのベスト4を越えるけん、と辰が言うもんだから、と応援に駆けつけてくれた。
県中総体の西中最高順位は辰たちの代の3位だった。もう9年も前のことだ。
監督たっちゃんは、最初のチャンスで一気に2段階も上の県1まで駆け上がった。
ここだけの話、走りが誰よりも苦手で、誰よりもボールと戯れるのが好きな選手が辰だった。
その辰が走ることも鍛えた子供たちは、ぬるっと相手にまとわりつく守備ができていた。体格的には負けている相手でもあっさり抜かれるシーンはほとんどなかった。センターバックがしっかりしていたのは確かだが、その前の段階の自由を与えない守備があればこそだった。
そして、スピードに頼らないテクニカルなプレーも辰に似ていた。三人目のパスや、ちょっと食いつかせて飛び出させるシーンなんかは、実に、らしかった。
ビッグマッチをものにした真相はベンチの者しか知らないが、先輩コーチたちのなしえなかったことを、スコーンとやってのけてしまった。自分たちの歴史を自分で塗り替えた!
決勝を終えた直後、なんとタッチャンコールが起こった。とっても羨ましいんだが、この愛されキャラは称えるしかない。おめでとう。お疲れ様。
胃が痛い日々はto be continueだけどね。
黄金世代の紆余曲折
現中3の彼らが小3のころ。
のどかな原城サッカー部に関わっていた私は、
ほら、あの子を見てごらん。
ほら今のがスルーパス!
と西有家の子たちを憧れの目で見ていた。
それくらいサッカーを知っていたし、みんなで崩そうとしていた。それを可能にするスキルもあった。
しかし、成長速度は期待通りではなかった。県大会への扉を開くこともできない時期が続いた。中学になっても、体はなかなか大きくならず、怪我に苦しむ子も多かった。上の世代が少なく試合には出ていたが、2部で苦しい戦いの連続。なかなか勝てない間に、黄金の輝きは色褪せていった。
だが、諦めてなかったんだな。同じサッカーの絵は描き続けてたんだな。銅が最高だった西有家に銀を飛び越えて金をもたらした。
やっぱり黄金世代だった。今回の結果だけでなく、長く苦しい時期を踏ん張ったこれまでの頑張りにも拍手を送りたい。えらいよ。かっけぇよ。えぐいよ。