NO.6 シューターShoot
Shootは、いつも狙ってて、企みがある選手だ。
県リーグの戦いでも、彼のシュートで勝った試合がいくつもある。ARD戦のゴールはベストゴールだろう。絶品のパスワークのラストピースとして登場し、気持ちで打ったものだった。本気で喜ぶ姿も、周りを盛り上げる。シューター兼ムードメーカーだ。
WEST中の中では珍しいユーティリティプレイヤーだ。ある時はセンターフォワードでポストプレーやフィニッシュに絡む。ある時はサイドアタッカーとして、好連携からクロスを送る。ある時は、ディフェンスラインに入り、要所を抑える。
まだ思うようなサッカーができなかった1年生の冬。メンバーの揃わないNorth中に加わって出場した新人戦がある。ギリギリの面子の中で、後方の舵取り役を任された。劣勢の試合ばかりだった。が、決して簡単に蹴りださなかった。いなしたり持ち出したりして、長短のパスでゲームを作っていた。自分のプレースタイルを曲げない意地があった。戦術眼が高く、キックに長けていた。
Kinによると「後出しじゃんけんのプレーができる」のが特長らしい。伏し目がちに相手をうかがい、グーならパー、チョキならグーみたいな手を出す。先日の中央とのTRMでも、寄せてくる高校生をまんまと外すアイデアあふれるパスとランで、右サイドのフィーバー状態を生み出した。
最後の試合では、どこでピッチに立つだろう。これまで培ったユーティリティ性がWEST中のサッカーを支えるだろう。そして、彼のGOALがチームを盛り上げるだろう。間違いなく、本人が1番、狙ってるはず。