NO.7 ハードワーカーRutch
勝手に付けてる愛称を何にしようか迷った。
当初はクレバー。だが、ファンタジスタでもありテクニシャンでもある。写真に映るRutchは、1人だけキラッと光って爽やかに見えるから不思議だ。
Rutchは相手の逆をとるボールの持ち方が上手く、時間とリズムを作る。足首をくいくいっと回すフェイントで、相手をするりとよけていく。まだゴールに絡むプレーが少ないが、ゴールのいくつか前に、Rutchの散らしやいなしが効いていることが多い。
不動のボランチであるRutchは、チームのバロメーターだ。Rutchが攻守に絡めない試合はだいたいダメだ。以前はスタートしてすぐの時点の力関係のまま、試合が終わることばかりだった。競れないRutchに、コーチたちの要求も厳しかった。
だが、今は違う。Rutchがジャンピングヘッドをするシーン、スライディングをするシーン、がむしゃらな顔で相手にすがりつくシーンが多い。守備での存在感がぐんぐん高まっている。クレバーなRutchが汚れ役をやっているのだ。
Rutchが消えてしまう試合では、WEST中は勝てない。だからまず、ハードワーカーとして中盤を支えてほしい。Rutchの必死の頑張りは凸凹フレンズに伝播するはずた。汗かき役の似合わないルックスだけど、ハードワーカーになるしかない。大丈夫。それでもかっこいい。その方がかっこいい。