凸凹デコボコフレンズ WEST中サッカー部

フツーの中学の凸凹な面々の部活サッカーを追ってます。

レビュー BRI戦

一言で表すとすれば「はまった試合」か。

練習で取り組んでいたことがはまった。

若い臨時コーチ陣を相手のゲームで、奪いに行く守備を鍛えていた。f:id:nagateafoot:20210322111640j:plain

練習で感じたのはプレーの速さと連続性だ。少しでも相手に寄せて、そこで、だめなら次で、それでもだめなら次で奪う。何しろ、強豪校上がりの若いOBコーチたちが憎たらしいほど回してくるボールを刈らないといけないのだから、束になってかかるしかない。それだけじゃない。さらに、奪って前に出る。預けてもう一回受ける。前に飛び出す。ここ数日、そのような要求をするコーチの声が響いていた。新チーム発足時に比べると、凸凹フレンズ全体が速くなったと感じていた。ガンガン行く動きが、チームとして1つの生き物のように機能し始めていた。

 

そして、この日はその守備がはまった。これまでの試合では、強い相手に対して中盤の守備で分が悪いことが多かった。ボランチ2枚が「埋める守備」に奔走して疲弊していく。ボランチの2枚の存在感が、試合の優劣を表すバロメーターだった。

しかし、この日は違った。サイドハーフサイドバックが、妙にセンターサークル付近でボールをブレイクした。「待たない守備」が試合の中で出来ていた。余らず怖がらず、時に2バック状態で寄せていった。いつの間にそこへ出た!?というシーンが度々あった。この動きをカバーすべく、サイドバックの守備をセンターバックサイドハーフがカバーすることが多かった。この守備が見事にはまり、流れを変えた。

 

立ち上がりの時間帯に、オフサイドとなったが、完全に裏を取られたシーンがあった。もし、あのまま相手を警戒して「待つ守備」をしていたら、いずれもっといいスルーパスで抜け出されていただろうと思う。出所を摘みいった判断力が、チームとして見事だった。だから守備を見るのが面白かった。

先制点もサークル付近でボランチが寄せてる所に参戦してきたReoが奪取し、そのまま前へ出るプレーから生まれた。(Kinが言うにはな、あのドリブルの進路や最後のくの字パスも、練習で取り組んでいたちゅうことやねん。)

 思い出してみる。Rutchがペナ前で仕掛ける。Leoの豪快なミドルがバーを叩く。久しぶりにボランチコンビが楽しそうだった。

 

この日の試合後、いつもは攻撃参加のことについてのみ振り返るKinが、「はまりまくった」と守備についてどや顔で語った。ビデオを見ても「瞬時に判断してこれをやるって、むずいよね。」と自画自賛していた。

今回のように「待たない守備」を仕掛ければ、まだ眠っていた力を使うことができる。なおかつ、奪ってすぐ出て行けば、点に結びつけやすい。

この日、WEST中はいくつかのアイテムを手にしたような気がする。内容を伴った素晴らしい勝ち点3。さらに声を出し合って、洗練していってほしい。ナイスゲームの余韻のせいか、帰路で見かけた桜も美しく光って見えた。