ドラマはあるんやけど。
長崎新聞をめくって、おいおい、と。
もっとビッグニュースだろ、という気持ちに。たしかに隣の有中バレー部も見事なんだがなぁ。うちのサッカー部のドラマを知らんのやろうね。
ここに私が個人的に感じたドラマを記しておきたい。
エピソード1 たっちゃん
初戦の相浦戦、あれSコーチおらんやん、と指示を出す辰の姿を見て思った。後で今大会の監督は辰だと聞いた。最終日、久しぶりに辰の母、かつての応援団長ヒロエさんに会った。
俺たちのベスト4を越えるけん、と辰が言うもんだから、と応援に駆けつけてくれた。
県中総体の西中最高順位は辰たちの代の3位だった。もう9年も前のことだ。
監督たっちゃんは、最初のチャンスで一気に2段階も上の県1まで駆け上がった。
ここだけの話、走りが誰よりも苦手で、誰よりもボールと戯れるのが好きな選手が辰だった。
その辰が走ることも鍛えた子供たちは、ぬるっと相手にまとわりつく守備ができていた。体格的には負けている相手でもあっさり抜かれるシーンはほとんどなかった。センターバックがしっかりしていたのは確かだが、その前の段階の自由を与えない守備があればこそだった。
そして、スピードに頼らないテクニカルなプレーも辰に似ていた。三人目のパスや、ちょっと食いつかせて飛び出させるシーンなんかは、実に、らしかった。
ビッグマッチをものにした真相はベンチの者しか知らないが、先輩コーチたちのなしえなかったことを、スコーンとやってのけてしまった。自分たちの歴史を自分で塗り替えた!
決勝を終えた直後、なんとタッチャンコールが起こった。とっても羨ましいんだが、この愛されキャラは称えるしかない。おめでとう。お疲れ様。
胃が痛い日々はto be continueだけどね。