凸凹デコボコフレンズ WEST中サッカー部

フツーの中学の凸凹な面々の部活サッカーを追ってます。

存在を証明したのは、WEST中

今日の相手はAA中。

小学生時代から、いい試合をするライバル。でも、いつも少しかなわなかった。

新チーム発足後のTRMでは1-3。私は見てはいないが、「強かった。やられまくった」と帰ってきて、口八丁のKinが負けを認めたぐらい差があった。

事実、県新人大会準優勝。かなり上まで上り詰めたすばらしいチーム。

 

その後の県リーグ前期の対戦は、相手エース不在で、WEST中が7-0の大勝。WEST中は上昇気流に乗り、相手は下降線をたどった。しかし、前期終盤から調子を上げ、上位チームを次々と撃破しており、県2部リーグ生き残りに必死だ。

 

が、WEST中と同じく、県中総体を逃してしまった。中学サッカー部として大舞台に上がれない喪失感は、いかばかりだったかー。それだけに、両チームともこの県2部リーグの舞台で、存在を証明していかねばならない。個人的な見方をすれば、裏中総体の一戦だった。

 

結果は、意外にもWEST中の完勝。風の強い中でも、集中を保って戦ってみせた。

勝因は、カスタマイズだと思う。

相手AA中が、核となる選手を起点にチームを固めたままだったのに対し、WEST中は、チームをカスタマイズしてきた。

ずっとチームの中心で、ポジションも中心だったキャプLeoを、左サイドハーフへ。このところゴールに絡めずにいたターボYoshiをサイドバックへ。ボランチには2年Hideが入った。

これを可能にしたのは、Leoのけがによる離脱だ。代わりをつとめる間に力をつけたHideの存在が、この変化を可能にした。

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試合は、攻撃意識を高めたLeoが前節に引き続き、CKを直接ねじ込み先制。風を計算に入れた賢いプレーだった。

f:id:nagateafoot:20210705222334j:plain相手の脅威である10番ー7番のホットラインは、引かずに前で潰す守備で寸断した。ラインを上げる意識が高く、相手の抜け出しはオフサイドばかりだった。Yoshiも自慢の足で、抜け出されたかに見えたボールに体を入れ、幾度となくマイボールに変えて見せた。

 

後半は、攻撃がさらに活性化。

右サイドからの攻撃で、Raiから斜めに走るReoへスルーパス。ためらいなく放ったシュートは、長身GKの脇を抜いた。追加点!

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そしてそして、うれしいプレーが出た。左ペナ角で前を見たReoがそのまま縦突破!追いすがる相手にかまわず左足で打ったシュートは、デフレクションがあったのか、GKを頭を越えて逆サイドに吸い込まれた。ビッグReo待望の「止まらない突破」がダメ押しの3点目となった。

 

左サイドに入ったLeoの存在感は時間を追うごとに増し、ためる、走らせる、突破する、とボール戦術が豊富で、相手を困らせていた。右サイドからのクロスが流れてくれば、確実にネットを揺らしそうな匂いを感じさせてもいた。近いうちに、そんなゴールも生まれるだろう。

選手交代で1年生2人も登場し、さらなる変化と成長を期待させてゲームは終わった。

 

今の地位を守ろうとする試合ではなく、もっと上へ行こうぜ、というWEST中の気持ちが感じられるゲームだった。ライバルを打ち破った要因だと思う。WEST中ここにあり!そんな君たちの声が届いた気がします。

 

もし?勝ち続けていたら、カスタマイズ(作り変え)はなかったかもしれない。Reoの縦突破は出なかったかもしれない。負けたからこそ、自分のプレーもチームも一回ぶち壊すことができたんじゃないだろうか。

 

負けて学ぶことがあるー。よく言われるけど、ただのなぐさめにしかならないこともある。でも、今のWEST中は、ちゃんと学んでいるようでうれしいです。

前節見てないので、今日は褒めちゃいました。凸凹フレンズは「勝って兜の・・・」でお願いします。