黄金世代に勝てず、組せず
凸凹デコボコフレンズの1つ上の世代は、20人近くの大所帯だった。
小学生時代は、最後の公式戦で3位。県の頂点まであと2歩だった。
V長崎U-12にも準々決勝で完勝していた。
そしてこの日、中学サッカー引退をV長崎jrユースに突き付けられた。
気持ちのいい完敗だった。コロナ禍に遭遇した先輩たちは、持っているポテンシャルを伸ばす「試合」という場をことごとく奪われた。選手もコーチ陣もやるせないシーズンだっただろう。
それでも島原半島NO.1のタイトルを獲った。公式戦ではないが、他の世代はなしえなかったことだ。やはり、彼らは黄金世代だった。
さて、その黄金世代に凸凹世代は勝てないままだった。大事な試合に起用されたのはビッグReoのみ。他はサイズ、スピードの両面でついてもいけなかった。また、先輩に勝ってポジションを奪ってやろうという気概も機会も乏しかった。もっと食いこんでいくことで、先輩たちを押し上げることを期待していたが、実現しなかった。
そうならなかった1つ理由は、本気で組しようとしていなかったことにもあると思う。黄金世代に混ざった面々のプレーがいつもつまらなかった。いい所を全然出せない…。サッカースタイルが違いが微妙に影響していた。この2つの世代は、同じサッカーの絵を描いてない。ピンで強い者がいっぱいの黄金世代は、「ぐいぐい行く個人」が先にあって、全体があった。対して凸凹世代は、「みんながちょとずつ」のワンピース軍団だ。「パスワーク」がキーだ。
私がブログを書く気になったのも、新チームの複数が絡むパスのリズムと流動性に魅力を感じたからだ。このリズムを命綱にサッカーをやっていけば、どうにかなるのでは。そんな期待を抱いた。息子Kinも、このチームなら何かのスパイスになりそうだった。
凸凹フレンズが、異なる長所をもつ者の集合体になるか、まとまらない一長一短軍団となるか。前者を目指して、この1年を駆け抜けてほしい。
3年生の姿が消えた今日は、新チーム始動の日。最初のトレーニングは、ボール紛失事件の罰走。ぬかりのある彼ららしいスタートだ。